鹿児島大学イラン研修

鹿児島大学イラン研修の参加者が運営するブログ。イランについて自分たちが感じたことや知ったことを発信していきます!

イラン研修 8日目!

研修9日目の午前中は、テヘランのアーブギーネ博物館へ。

この博物館には、様々な時代のガラスと陶器が展示されていた。特に印象的だったのが、"涙壺"。

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戦地から戻って来ない夫のことを想う、妻の涙をためる為の壺なのだそう。


この日の昼食はアーブグーシュト。f:id:irantrip2018:20190513160040j:plain

羊肉、じゃがいも、トマト、豆などをディーズィーと呼ばれる壷で煮込んだ後、専用の器具で潰し、ナンと一緒に食べる料理であるが、これがまた絶品であった。

日本では、羊肉というと"クセのある食べ物"というイメージがあるが、イランの羊肉はそうではない。イランで食べられる羊は尻尾に脂肪がたまっていて、その分体の脂肪が少ない。羊肉のクセの原因の1つは脂肪であるため、体の脂肪が少ないイランの羊肉はクセがなく、食べやすいのだとか。


その後向かったのは考古学博物館。ここでは、イスラム化以前のイランの品々が主に展示されていた。イスファハンで見たモスクのイメージとは、また一味違うイランを知ることが出来た。


そして初のメトロに乗って、本屋さんへ。

どの本も装飾が芸術的で、うっとりしてしまう。

みんなペルシャ語はまだ読めないのだけれども、いつか読めるようになることを夢見て(?)絵本や詩を購入したのだった。


いよいよ研修も明日が最終日。最後まで、存分にイランを感じたい。

画像に含まれている可能性があるもの:3人、、スマイル、座ってる(複数の人)、食べ物、室内



 

イラン研修 7日目!

今日はイスファハンからテヘランまでバスで移動した。
左右どちらを見ても砂漠が広がっていて、何時間も同じ風景が続く。

軽食として途中でオレンジクリームのクッキーやチョコレートなどのお菓子とミックスジュースが配られた。

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テヘランに近づくにつれて段々と建物も増えて来て、車内からライトアップされたアーザーディータワーも見ることができた。8時間ほどかかり、18時30分ごろにバスターミナルに到着した。

 

 

タクシーに乗り換えてホテルに向かい、夜ご飯を食べに行った。イランの家庭料理であるゲイメ(トマトと豆の煮込み)やタフチーン(おこげのついたケーキ型のサフランライス)などを楽しんだ。サラダのドレッシングはザクロで作られていて、料理に使うのは珍しいなと思ったが、梅と味が似ていて野菜とも合っていた。

 

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イラン料理

 

そしてイランの特産品であるピスタチオを買いに行った。

みんなお土産にとキロ単位で買っていた。ホテルに帰る途中でお店の人に誘われてナンを焼いている様子を見せてもらえた。

イランに来てからナンは毎食のように食べていたため興味津々に見学した。

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この日は長時間のバス移動で疲れている人も多かったが、イラン料理を堪能して明日に備えた。

 

イラン研修 6日目!

イラン6日目は、イスファハーン医科大学との交流がメインでした。

 

 

ホテルで朝食を食べ、 バスに乗り込みイスファハーン医科大学へと向かいました。


まず、私が驚いたのは敷地の広さです。学校内には車が通ることの出来る道が広がっており、施設と施設の移動を車で行いました。

また、看護学部だけの建物があること、レストランがあること、留学生が英語を学びながら医療のことも学べる施設があることなど多くの驚きがありました。

 

この1日の中で、私が1番刺激を受けたのは、生徒とのディスカッションです。私が話をした学生は、自分の夢をイランでは叶えることが出来ないと話してくれました。も


し、私がこの生徒のような状況であれば、私は自分の夢を諦めると思いました。

ですが、その生徒は私に「日本でだったら叶えられるかい?」と聞いてきました。

日本と比べてイランでは、国外に出ることは難しい状況であるのに、国内で叶えることができないのなら、国外に目を向けて自分の夢を実現させようとする生徒の姿勢は私にはないものであり、刺激を受けました。

この生徒以外にも、国外に目を向けている人が多くおり、そこまでしてでも、自分の夢を叶えたいという気持ちをもつことが大切であると感じました。

 

交流を終えたあと、再び私達はイマーム広場へ行き、それぞれが思い思いの時間を過ごしました。

2回目ということもあり、スムーズに買い物が出来たような気がします。

イランでの日々も残り数日ということもあり、1日1日を濃いものにしていきたいな。

そう思った1日でした。f:id:irantrip2018:20190509214153j:plain

イラン研修 5日目!

朝から晩までいろんなところに行った。

 

まずはヴァンク教会。

外には日本と比べ物にならないほど大きなお墓があり、中に入ると壁一面の絵に驚かされる。

ここはキリスト教アルメニア使徒教会であり、これらの絵は「最後の審判」に出てくるイエス・キリストの母、マリアも出てくる。そんな登場人物も多く描写されているのである。

しかし下側はタイルであり、イスラーム(イラン)的でもある。

 

別の建物には、アルメニア人に関することが集められたところがあった。

ここで知ったアルメニア人大虐殺には大きなショックを受けた。それを物語るのは地図で示された赤いランプであり、これは強制移住などを強いられた場所を表している。

その被害の大きさに驚かされるだけでなく、これを承認していない国もあり、それは日本も含まれるということに驚いた。

そしてもう1つ。驚いたことと言えば、アルメニア人の技術の高さである。

多くのものが展示されているが、その中でも世界最小の聖書と髪の毛一本に書かれた文字には感心した。


この次に訪れたのはゾロアスター教神殿である。

ゾロアスター教拝火教とも言われ、2000年以上も絶えていないという炎があった。

善のアフラ=マズダ、悪のアーリマン、周りには天使という構図が書かれたものもある。この宗教では、良い行い・良い言葉・良い行動を大切にしているらしい。


次の目的地に向かう途中で33の橋というところに立ち寄った。アーチが33個あるらしく、とても大きくて長い橋だ。400年前に作られたらしい。今年は川にも多くの水が流れていて、写真を撮るには最適な場所であった。


着いた目的地はハンマーム。公衆浴場であるが、ただ風呂だけではない。

ここには多くのマネキンがあり、ここでどのようにして過ごすのかがよく分かるようになっている。またある一角では、紅茶などを売っているところがあり、そこでばら紅茶やお菓子を振る舞ってくれた。

ここで出会ったある男の人は彫刻をしているという。写真や動画を見せてくれて、その技術に驚くとともに、日本でもやっていきたいがどうすればいいのかと聞かれて言葉に詰まった。

技術はあるが、それを出す場がないという現実があるということを直接感じた出来事だった。


今日のお昼はハンバーガーだった。でも日本のハンバーガーを想像してはいけない。包み紙を開けると、日本のものよりも大きなハンバーガーが入っていた。普段はサイドのものも食べる自分だが、この時はハンバーガー1つで十分お腹いっぱいになった。


お腹もいっぱいになったところで、続いてジャーメモスクに行った。

とても広く、そして何より美しいモスクの姿はよく晴れた空と相まってとてもきれいだった。近くのバザールでも買い物をした。


最後に今日は児童養護施設におじゃました。毎日を子どもたちにどう過ごしてもらうか、施設側の工夫も知れたし、何より一緒に遊んでくれた子どもたちに感謝である。

言葉も分からない自分たちと遊んでくれた純粋な姿に嬉しく思ったし、とても楽しかった。

一度ホテルに戻り、そこから歩いて近くのレストランに行った。とても高級感あるそのレストランでの食事はとてもおいしかった。こうして今日1日を終えた。


今日は、いくつかの宗教について見て知れて、さらに学ぶことの多い日となった。

 

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イラン研修 4日目!

今日は初めにイランの中等学校に行った。
イランの教育制度は、

6歳で入学して、6年間の初等教育(日本では小学校)と、6年間の中等教育(日本の中学校・高校をあわせたもの)、そして高等教育(大学)となっている。その中で、6〜18歳の12年間が義務教育である。そして、中等教育までは男女が別々の学校で勉学に励んでいる。

今回行った中等学校には、男子しかいなかった。私達は、幼い頃から男女一緒に勉強してきたので、中等教育までは男子校、女子校という状況に驚いた。

1番印象的だったことは、実験で使用する器具を周りの学校と共同で使用していることだ。

高価なものであっても買うことができ、より質の高い教育を提供できるので非常に良い取り組みだと思う。


次に、ザバーレという街に行った。
今まで見てきたイランの街並みとはまた違った雰囲気だった。

市議会議員をしている女性が来てくれて、ザバーレの街を案内してくれた。彼女の話の中で印象的だったことは、氷をためる方法である。ドームのような形をして深い穴のようになっている場所に氷をためるのだ。乾燥の激しいイランでは、水は非常に貴重である。

昔からある方法なのだが、先人の知恵というものは素晴らしいなと思った。


最後に、砂漠に行った。

初めて砂漠に行ったのだが、皆テンションマックスで本当に大学生か、と思われるほど遊び倒した。

さらっさらの砂に足を取られながらも前に進み、丘のように高くなっているところを目指した。

 

そこから見た風景は本当に美しかった。

 

現地の方が焚き火でナンを作ってくれた。

イランの歌を聴き、日本の歌を歌いながら食べたあのナンは今まで食べたナンの中で1番美味しいものであった。

空に星が輝く中、食べて歌って語り合ったあの夜は一生忘れないだろう。f:id:irantrip2018:20190509183119j:plain

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イラン研修 3日目!

朝食
昨日と同じメニュー。トマトオムレツ、ソーセージ、ナン、小麦粉伸ばしたやつ、シリアル食べた。どれも上手い。個人的に小麦粉伸ばしたやつが好きかな。ナンも上手い。ここのホテルはやっぱりいいホテルだと思う。


バス
寝てた。気づいたら空港ついてた。やっぱバスの運転手さんはいい人だと思う。気さくで写真を取りたがる。


空港
とても綺麗。地方の空港って感じしないくらい綺麗。鹿児島空港の方が古い。 チェックが意外と厳しかった。パスポートの番号と名前をメモられて、荷物検査も電気のあるもの全部出さないと行けなかった。最初なんも出さずにながしてたから、なんか言われてちょい焦った(笑)先生が近くにいたから、通訳してもらえて安心😂言葉がほんとに通じないし、英語も通じないもんな〜(笑)
日本も英語が通じないと思うけど、英語通じないのってなかなかつらいな😅笑笑
こっちの教育は、大学まで公立なら無料らしい。だからみんな勉強するんだってさ。小学校はほぼみんないくらしいし、教育面は割としっかりしてる感じ。発展途上国感はあまり無い。先生が、中進国って言ってたけどその通りかも。笑笑
先生達の会話に入っていけばもっと得られるものあるかもな〜


飛行機
プロペラ機。ミャンマーヤンゴンからへーホー行った時と同じ感じのやつ。CAさん綺麗だし、英語うまい。こっちに来ると男のCAさんもけっこういるのがちょい新鮮。


イスファハーン
降り立ったら、異世界。乾燥の世界。周りが砂って感じ。でも、観光地って感じで空港もでかくてきれいで、タクシーも綺麗だった。歴史の建物が残る観光地って感じ。楽しいところだ。世界遺産のモスクに行ったけど、すごく敷地が広かった。イランの人にとっても憧れの場所みたいで(日本の京都みたいな感覚)、イラン人がほんとに多かった。だから、やっぱりここでも日本人が珍しくて、めちゃめちゃ話しかけられた。ニーハオよく言われたな〜(笑)中国人じゃないわ!ってwww


一緒に写真を撮ったり、喋ったりできて楽しかった!みんなフレンドリーすぎる笑笑
市場もあんまりぼったくって来ない感じがした。いい所かも。言葉が通じないのはしんどいな😂英語が伝わらん〜。値段も数字で書いてないし😗
ごはんも、ナンに肉が挟んである感じのやつでふつうに美味しかった笑笑
なんか今日は楽しい一日でした🇮🇷👍

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イスファハーン

イラン研修 2日目!

さて、2日目のスタートはラシュトである。

ラシュトのホテルの美味しい朝ごはんを堪能し、(これがイランでの初めての朝食であった)バスに乗る。

まず向かったのはお茶博物館。
イラン人の下を訪ねると、必ずと行っていいほどお菓子と砂糖を添えて紅茶が振る舞われるし、聞くところによるとイラン人は食後、紅茶を飲みながらいつまでもおしゃべりをするのだとか。


そんなイランと紅茶の関係について、例えば以前のイランで用いられていた紅茶を淹れる道具や器、お茶畑仕事の写真の展示や、学芸員さんの説明(イランに紅茶をもたらした「お茶の父」についての話であった)によって知ることができた。

 

ラシュト、ラーヒージャーン、ラムサールが今日の学びの舞台であったのだが、これらは全てカスピ海に位置しており、イランの中でも魚料理を食べることができる数少ない地域である。よって昼食はもちろんもちろん魚料理である。内臓の揚げ物やナスの炒め物と一緒に食べた、開いて揚げた白身魚はたいへん美味であった。

 

次に向かったのがカスピ海
この海の向こうはロシアだと思うとなんとなく感慨深い。あいにくの曇り空ではあったが、カスピ海を写真におさめたり、記念写真を撮ったり、はたまた群れをなす鳥と遊んだり(?)それぞれおもいおもいにカスピ海を楽しんだ。

 

片方を見れば海、もう片方を見れば山という鹿児島のようなロケーションで、道路をひたすらに走ってたどり着いたのは宮殿博物館。革命前に贅沢を尽くしたシャーの宮殿である。華やかな絨毯が敷かれ、美しい装飾が施され、世界中から集められた家具や象牙の置物がシャーの豊かな暮らしぶりをあらわしていた。このように王族など一部の人間だけが豊かな暮らしをし、どんどん貧富の格差が広まっていった時代のこと、それに反発して革命を起こした者たちのことに思いをはせながら、私たちは宮殿博物館をあとにした。

 

バスを長時間走らせ、最後にお茶屋さんに寄って、それぞれ紅茶を購入し、今日という1日は終わった(ちなみに夕食はイランの美味しい果物)。

 

印象に残っているのは、バスの運転手さんも、お茶屋さんも、いまの政治について思うところを少しばかり話してくれたこと。政治について考えざるをえないほど、生活が苦しい人々がイランにはいる、ということを考えさせられた。

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