イランの地下には知恵が詰まっている…
前回はこんな記事をかきました!
要はイランは農業頑張ってるんだよーっていう内容だったのですが、
雨があまり降らないイランがなぜ農作物をたくさん作れるようになったのかという話をしたいと思います!
イランと日本、気温はそんなに変わらないのですが、降水量が違います。
なんとイランの年間降水量は日本の10分の1なんです!
10分の1ともなると農業ができないどころか飲み水さえ危ういんじゃないの?って
思いますよね、、、
でもイランには紀元前800年から続いてきたといわれている
とあるシステムがあるんです、、、
それがカナートと呼ばれる灌漑のシステムです!
地理で習った人もいるのではないでしょうか?
灌漑とは、農業のために人工的に水路を引いてくることです。
つまり用水路を作るってことなんですが、カナートはもっと規模が大きいんです!
すっごく乾燥しているイランでは用水路を作ってもすぐに干上がってしまいます。
そこでイランで作られたのが「地下水路」です。
雲が山にぶつかると雨が降ります。
その雨水や、雪解け水が山に浸透して地下水がたまります。
その地下水路を町まで伸ばしたのがカナートです。
下図でいうと青い矢印のところですね
イランで一番長いカナートは80kmともいわれています!
80kmの穴を掘るなんてすごいですよね、
世界の水文化「砂漠(沙漠)の知恵」 水大事典 サントリーのエコ活 サントリー
▲カナートの理解を深めるにはお勧め すっごくわかりやすいです流石です
イランの中には耕地の96%はカナートの水に頼っている、という地域もあります。
イランとカナートは切っても切り離せない関係なんですね~
生きるために考え出された知恵ですよね
また、中国やトルコにもこのような灌漑のシステムがあります
このような灌漑のシステムがもし存在していなければ、
イランは農業大国になれなかっただろうし、
もしかすると人が住めない地域になっていたかもしれませんね
現在イランではカナートを管理する人が少なくなっているのが問題になっています
カナートは世界重要農業遺産システムやユネスコ無形文化遺産に登録されていて、
国際的にもこの文化を守ろうとしています
▲このサイトではカナートの動画が見れます
次回の記事ではカナートについて言い切れなかったことを少し書こうかなと思っています
見てくれてありがとうございました♡