イラン研修 2日目!
さて、2日目のスタートはラシュトである。
ラシュトのホテルの美味しい朝ごはんを堪能し、(これがイランでの初めての朝食であった)バスに乗る。
まず向かったのはお茶博物館。
イラン人の下を訪ねると、必ずと行っていいほどお菓子と砂糖を添えて紅茶が振る舞われるし、聞くところによるとイラン人は食後、紅茶を飲みながらいつまでもおしゃべりをするのだとか。
そんなイランと紅茶の関係について、例えば以前のイランで用いられていた紅茶を淹れる道具や器、お茶畑仕事の写真の展示や、学芸員さんの説明(イランに紅茶をもたらした「お茶の父」についての話であった)によって知ることができた。
ラシュト、ラーヒージャーン、ラムサールが今日の学びの舞台であったのだが、これらは全てカスピ海に位置しており、イランの中でも魚料理を食べることができる数少ない地域である。よって昼食はもちろんもちろん魚料理である。内臓の揚げ物やナスの炒め物と一緒に食べた、開いて揚げた白身魚はたいへん美味であった。
次に向かったのがカスピ海。
この海の向こうはロシアだと思うとなんとなく感慨深い。あいにくの曇り空ではあったが、カスピ海を写真におさめたり、記念写真を撮ったり、はたまた群れをなす鳥と遊んだり(?)それぞれおもいおもいにカスピ海を楽しんだ。
片方を見れば海、もう片方を見れば山という鹿児島のようなロケーションで、道路をひたすらに走ってたどり着いたのは宮殿博物館。革命前に贅沢を尽くしたシャーの宮殿である。華やかな絨毯が敷かれ、美しい装飾が施され、世界中から集められた家具や象牙の置物がシャーの豊かな暮らしぶりをあらわしていた。このように王族など一部の人間だけが豊かな暮らしをし、どんどん貧富の格差が広まっていった時代のこと、それに反発して革命を起こした者たちのことに思いをはせながら、私たちは宮殿博物館をあとにした。
バスを長時間走らせ、最後にお茶屋さんに寄って、それぞれ紅茶を購入し、今日という1日は終わった(ちなみに夕食はイランの美味しい果物)。
印象に残っているのは、バスの運転手さんも、お茶屋さんも、いまの政治について思うところを少しばかり話してくれたこと。政治について考えざるをえないほど、生活が苦しい人々がイランにはいる、ということを考えさせられた。