鹿児島大学イラン研修

鹿児島大学イラン研修の参加者が運営するブログ。イランについて自分たちが感じたことや知ったことを発信していきます!

イラン研修 5日目!

朝から晩までいろんなところに行った。

 

まずはヴァンク教会。

外には日本と比べ物にならないほど大きなお墓があり、中に入ると壁一面の絵に驚かされる。

ここはキリスト教アルメニア使徒教会であり、これらの絵は「最後の審判」に出てくるイエス・キリストの母、マリアも出てくる。そんな登場人物も多く描写されているのである。

しかし下側はタイルであり、イスラーム(イラン)的でもある。

 

別の建物には、アルメニア人に関することが集められたところがあった。

ここで知ったアルメニア人大虐殺には大きなショックを受けた。それを物語るのは地図で示された赤いランプであり、これは強制移住などを強いられた場所を表している。

その被害の大きさに驚かされるだけでなく、これを承認していない国もあり、それは日本も含まれるということに驚いた。

そしてもう1つ。驚いたことと言えば、アルメニア人の技術の高さである。

多くのものが展示されているが、その中でも世界最小の聖書と髪の毛一本に書かれた文字には感心した。


この次に訪れたのはゾロアスター教神殿である。

ゾロアスター教拝火教とも言われ、2000年以上も絶えていないという炎があった。

善のアフラ=マズダ、悪のアーリマン、周りには天使という構図が書かれたものもある。この宗教では、良い行い・良い言葉・良い行動を大切にしているらしい。


次の目的地に向かう途中で33の橋というところに立ち寄った。アーチが33個あるらしく、とても大きくて長い橋だ。400年前に作られたらしい。今年は川にも多くの水が流れていて、写真を撮るには最適な場所であった。


着いた目的地はハンマーム。公衆浴場であるが、ただ風呂だけではない。

ここには多くのマネキンがあり、ここでどのようにして過ごすのかがよく分かるようになっている。またある一角では、紅茶などを売っているところがあり、そこでばら紅茶やお菓子を振る舞ってくれた。

ここで出会ったある男の人は彫刻をしているという。写真や動画を見せてくれて、その技術に驚くとともに、日本でもやっていきたいがどうすればいいのかと聞かれて言葉に詰まった。

技術はあるが、それを出す場がないという現実があるということを直接感じた出来事だった。


今日のお昼はハンバーガーだった。でも日本のハンバーガーを想像してはいけない。包み紙を開けると、日本のものよりも大きなハンバーガーが入っていた。普段はサイドのものも食べる自分だが、この時はハンバーガー1つで十分お腹いっぱいになった。


お腹もいっぱいになったところで、続いてジャーメモスクに行った。

とても広く、そして何より美しいモスクの姿はよく晴れた空と相まってとてもきれいだった。近くのバザールでも買い物をした。


最後に今日は児童養護施設におじゃました。毎日を子どもたちにどう過ごしてもらうか、施設側の工夫も知れたし、何より一緒に遊んでくれた子どもたちに感謝である。

言葉も分からない自分たちと遊んでくれた純粋な姿に嬉しく思ったし、とても楽しかった。

一度ホテルに戻り、そこから歩いて近くのレストランに行った。とても高級感あるそのレストランでの食事はとてもおいしかった。こうして今日1日を終えた。


今日は、いくつかの宗教について見て知れて、さらに学ぶことの多い日となった。

 

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